Digital Marketing Institute | デジタルマーケティング研究機構

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Webサイト価値を高める基盤「次世代ガイドライン・フレームワーク」を クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで提供

  • 掲載日:2010年8月30日(月)

Web広告研究会、Webサイト価値を高める基盤
「次世代ガイドライン・フレームワーク」を
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで提供


社団法人日本アドバタイザーズ協会Web 広告研究会(東京都中央区銀座、代表幹事:渡辺春樹)は、「次世代ガイドライン・フレームワーク」をクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(注1)で提供します。

次世代ガイドライン・フレームワーク(以下、フレームワーク)は、利用者に対して最適な価値を提供するWebサイト構築を支援するための知識体系です。本 フレームワークは、Web広告研究会サイトマネジメント委員会(委員長:高橋宏祐)に参加している国内先進企業12社においてガイドラインの利用実態を調 査し、各社の実践から導き出された成功と失敗からの教訓を元に、基本的な項目を汎用的な形で体系立てて整理したものです。
本フレームワークを活用することで、Webを通じて企業が最大価値を獲得するためのサイト構築を支援します。

本フレームワークは、Web業界全体が利用しやすくするためと、共有することでの更なる発展と進化を目的に、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにて提供いたします。

提供の背景
昨今、社会におけるICTの活用は飛躍的に高まり、Webは社会インフラとして人々の生活に不可欠なものとなりました。当然のこととして,企業においての Webサイトの位置づけも、企業活動を通じステークホルダーに対し必要な情報を正確に伝える際のインフラとして必要不可欠なものとなりました。
同時に企業側においては、Webサイトで単純に情報公開するだけでなく、技術革新への追従、多様なデバイスへの対応、法令への準拠といった様々な社会的責 務が発生することになりました。これらの責務に対応するためには、高いスキルや経験が要求されます。しかし実際には、属人的な対応になるケースや企業側の 人員だけでは対応が難しい場合もあり、制作会社へ全面的に委託することで対応するケースや、さらには十分な対応ができない企業も出てきました。
Web広告研究会サイトマネジメント委員会において、委員会参加企業の実態と根本原因を考察したところ、一因としてWebサイト構築の根幹を決めるガイドラインの良し悪しが大きな影響を及ぼすことがわかりました。
また、制作会社側の立場でも、Webサイト構築を依頼する企業側のガイドラインの記述レベルがバラバラであることで、理解するための時間がかかることや、 さらには、ガイドラインに記述されていないが、業務遂行の前提として理解が必要となる企業固有の文化に起因する要素(ブランディング/用字用語/リスク管 理)への対応といった非機能要求が存在することも見えてきました。

フレームワークの提供で解決したいこと
●知識の共有と継承
・企業として個人的なスキルに頼る作業からチームワークでの作業へのシフト
・Webエキスパートが持つ属人的なスキルの次世代への体系的な継承
●Webの基本品質の向上
・個社向け、あるいは個別で独自仕様のガイドラインから、共通基盤を利用して技術革新や法令準拠にかかわる基本品質の向上と効率性の推進
●オープン化と共有による業界全体の健全なる発展
・クリエイティブ・コモンズ・ラインセンスで提供することで、企業の営利活動として広く利用できるようにすること

フレームワークの構成と主な記載項目
下記2つのガイドラインより構成されています。
1. コンテンツ設計ガイドライン
利用者ターゲット:主にコンテンツを設計する企業担当者
2. コンテンツ実装ガイドライン
利用者ターゲット:主にコンテンツを実装する企業担当者やWeb制作会社

【主な記載項目】
1.コンテンツ設計ガイドライン
●コンテンツの定義
●情報設計
●アクセシビリティ
●ユーザビリティ
●ビジュアルデザイン
●コンテンツ実装ガイドライン
2.クライアント環境
●サーバ環境
●リソースの構成と配置・命名
●HTML文書
●スタイルシート
●スクリプト
●モジュール/テンプレート
●検品
3. 関連ガイドライン
4. 関連リソース

フレームワークの使い方
コンテンツ設計・実装両ガイドラインにある目次・内容を共通基盤として用いて骨格を組み立てます。そして各企業のコアコンピタンスを盛り込み、Webサイトの運用におけるコミュニケーションツールとして、各企業のガイドラインを整備します。

フレームワークの入手
Web広告研究会のサイトから提供します。
次世代ガイドライン・フレームワーク
http://www.wab.ne.jp/wab_sites/management/framework.html

次世代ガイドライン・プラットフォーム検討企業一覧(順不同)
●キヤノンマーケティングジャパン株式会社
●サントリーホールディングス株式会社
●コクヨ株式会社
●富士ゼロックス株式会社
●株式会社日本ブランド戦略研究所
●富士通株式会社
●日本ユニシス株式会社
●オートノミー株式会社
●株式会社ミツエーリンクス
●味の素株式会社
●株式会社ロフトワーク
●アカマイ株式会社

注釈
注1 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
クリエイティブ・コモンズとは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。 CCライセンスはインターネット時代のための新しい著作権ルールの普及を目指し、様々な作品の作者が自ら「この条件を守れば私の作品を自由に使って良いで すよ」という意思表示をするためのツールです。CCライセンスを利用することで、作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手は ライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができます。

2010/08/30 プレスリリース 「次世代ガイドライン・フレームワーク」(PDF形式)

以上