「企業サイト・動画・Facebookの運用ノウハウを6社が公開、Webグランプリ受賞者が話すWebサイト施策の目的と効果」4月21日Webグランプリフォーラムレポート4 イベント報告
- 掲載日:2014年6月26日(木)
企業サイト・動画・Facebookの運用ノウハウを6社が公開、Webグランプリ受賞者が話すWebサイト施策の目的と効果
広報・顧客対応・プロモーションなど、さまざまな目的で運用される企業サイト。そんな企業サイト運用の裏側をWeb担当者が語る「Webグランプリフォーラム」をWeb広告研究会が4月21日開催した。フォーラムでは、2013年に開催した「第1回Webグランプリ」の企業グランプリ部門を受賞したサイトの担当者が、企画・運用体制・成果などを明かした。
JALってなんかいいよね
社員1人ひとりの顔が見えるFacebookでファンを獲得
「JAL Facebookページ」(日本航空株式会社)
企業グランプリ部門 企業サイト賞 優秀賞
https://www.facebook.com/jal.japan
日本航空株式会社
WEB販売部
桑﨑 彩子氏
日本航空(以下、JAL)は、Webグランプリの企業グランプリ部門で唯一Facebookページでの受賞となった企業だ。企業ブランドイメージの訴求・浸透・ファン化を行うために何か新しいことを始めなければならないと考えたJALでは、2011年4月に企業ロゴを「鶴丸」にするとともにFacebookを開設している。「会社としてではなく、中で働いている人間を直接見てもらいたいと思い、Facebookを開設した」と桑﨑氏は話す。
社員が働く姿を見てもらいたいと、部門横断的に構成されたFacebookチームは、顔写真付きの実名を基本とし、単なる宣伝をするのではなく、「共感」をキーワードに新生JALの舞台裏を紹介することを決めている。しかし、社員が自分の言葉で語ってしまうと、どうしても熱い想いが込められ文章が長くなってしまうことが課題だと桑﨑氏は説明する。
もちろん、新規ファンの獲得やファンの活性化も日々の課題となっており、バランスを考慮した投稿を行っている。また、これまでの経験から、画像1つでいいね!数が大きく変わるため、画像にこだわって飛行機や絶景の写真などを掲載しているという。「社員の写真も、できるだけその社員が活き活きと働いている臨場感を捉えられるようにしている」と桑﨑氏は説明する。
Facebookでは、プロモーションや企画の実施も積極的に行っている。バレンタインデーには機体をチョコレート色に塗装している写真を掲載したり、ひな祭りなどの行事に合わせて、クスっと笑ってもらえるような写真を掲載したりするように心がけているという。
2014年には、今年で2年目となる「Flight with Friends」という企画を実施。ファンが自ら計画した旅にソーシャル上で友人を誘い、10人集められると国内線航空券の応募権を獲得できて、抽選で1グループ全員に国内線航空券をプレゼントするキャンペーンだ。この他にも、JAL検定や感謝イベントなども行っている。
「こうしたアプリを作るにはコストもかかり、たくさんのファンを必ずしも獲得できるわけではないが、ファンの方が楽しんでもらえるようなJALならではの取り組みであれば、今後もやっていきたい」(桑﨑氏)
Webグランプリの審査員からは、社員が活き活きとしている、楽しそうに仕事をしている、といった意見が寄せられた。「我々の目的を感じ取ってもらえたと思う」と話す桑﨑氏は、「3年間やってきて、今後もファンの方に飽きられないように、おもしろいと思ってもらえる投稿を続けていきたい」と最後に話している。