Digital Marketing Institute | デジタルマーケティング研究機構

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有名サイトのWeb担当者6人が明かした成果・運用の舞台裏――2016年度Webグランプリフォーラム 第5部 イベント報告

  • 掲載日:2017年4月11日(火)
  • 委員会・ワーキンググループ:Webグランプリプロジェクト

企業BtoCサイト賞 グランプリ受賞――KDDI
携帯電話と思い出を振り返る体験コンテンツ


おもいでタイムライン
http://time-space.kddi.com/omoide/index.php


KDDIの「おもいでタイムライン」は、日本で携帯電話が登場してから約30年間の流向やニュースを、携帯電話の歴史とともに体験できるサイトだ。KDDIのオウンドメディア「TIME&SPACE」のコンテンツの1つとして生まれた。

TIME&SPACEは、auやKDDIのサイトとは区別したキャリアオープンのコンテンツを掲載しており、思わず人に言いたくなるような、生活に役立つ通信やITにまつわる情報を、生活者が読みたくなる切り口で紹介している。

KDDI株式会社
西原 由哲 氏

「どの通信会社も同じだと思われがちななかで、お客様に選んでいただけるように、お客様に寄り添っている身近な存在でありたいと考えている。オウンドメディアでも、お客様の心を動かすコンテンツをお届けし、期待を超える感動を提供したい」(西原氏)

業界の枠を超えてさまざまな企業と協力

そんなコンテンツの1つとして、おもいでタイムラインは企画された。企画のヒントは、卒業アルバムの巻末に当時流行っていたモノやニュースが載っているのを見かけ、見事に脱線してしまい、、「30年のケータイの変遷とともに、思い出を振り返る体験型コンテンツは、お客さまも楽しんでいただけるのではないかと考えた」と西原氏は話す。

おもいでタイムラインのコンテンツは、時代ごとの携帯電話の機種を軸として、懐かしい思い出を振り返る「ファッション」「出来事」「音楽」「流行語」「映画」などで構成されている。

コンテンツ制作は業界の枠を超えて進められ、社内部署やグループ会社はもちろん、報道機関や競合キャリアの協力も得て、素材や画像、動画などが集められた。

多数の企業と協力してコンテンツを制作


おもいでタイムラインをきっかけに派生した企画も生まれている。

2016年5月には、携帯電話700機種を図鑑形式で紹介して歴史を楽しめる「auケータイ図鑑」を立ち上げ、数多くのメディアに取り上げられた。

「auケータイ図鑑」を見た人からさまざまなコメントが寄せられたことから、その熱量を可視化したいと考え、2016年7月には「みんなのケータイ図鑑」が立ち上げられた。auユーザーから引き出しに眠っている昔の携帯電話の写真を送ってもらい、思い出として掲載。また、古い携帯電話に眠った写真などのデータを蘇生するリアルイベントも開催した。

さらに、2016年12月にはBEAMSとコラボし、カルチャーを創ってきた携帯電話とファッションを同時に楽しめるタイムラインを公開している。

さまざまな企画誕生の背景


今後の展開について西原氏は、「お客様に寄り添っている身近な存在であり続け、心を動かすコンテンツをお届けすることは変わりがない」と語る。

また、2017年2月からハリウッド映画化10周年のトランスフォーマーとコラボしたクラウドファンディング企画「au×TRANSFORMERS PROJECT」も始動しており、目標金額の100万円を大きく上回る3,200万円以上の支援を得ている。今後もこれらのようなお客さまに寄り添うさまざまな企画をしていきたいと話した。


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