国内でアドベリフィケーションを提供する主要5社、市場での競争関係を超えて、日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会と共に日本のデジタル広告市場の健全化に取り組む
- 掲載日:2020年6月23日(火)
公益社団法人日本アドバタイザーズ協会(以下JAA)Web広告研究会(所在地:東京都中央区銀座 代表幹事:中村 俊之)は、Integral Ad Science Japan株式会社、株式会社Spider Labs、DoubleVerify Japan株式会社、日本オラクル株式会社(Oracle Data Cloud)、モメンタム株式会社の5社と共に日本のデジタル広告の健全化に向けて「ネット広告健全化推進プロジェクト(リーダー:小林 秀次)」を発足しました。
昨今のデジタル広告に対する広告主の不信感は高まっており、デジタル広告に関わる全てのプレイヤーにとって、この改善は喫緊の課題となっています。JAAは昨年「デジタル広告の課題に対するアドバタイザー宣言」を出し、デジタル広告の信頼性を担保するための議論を継続しています。しかしながら、広告主も含め、その広告活動に関わるパートナーの多くは、まだデジタル広告の健全化の取り組みを推進しきれていません。そこで、広告主とその広告活動に関わる全てのパートナーに向けて、正しく広告価値毀損を測定することなど、アドベリフィケーションの仕組みを活用することの重要性について広く啓発を行っていきます。
※デジタル広告の課題に対するアドバタイザー宣言
http://www.jaa.or.jp/wp-content/uploads/2019/11/JAA_proclamation.pdf
※アドベリフィケーション:
「広告主が意図していない不適切なサイトに広告表示されていないか」(ブランドセーフティー)、「広告がbotなどによる不正なインプレッションやクリックが発生していないか」(アドフラウド)、「広告がしっかり人の目に触れているか」(ビューアビリティー)といった「広告掲載先の内容の品質確認」のことを指します。
この件に関するお問合せ
公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 事務局
〒104-0061 東京都中央区銀座3-10-7 ヒューリック銀座三丁目ビル8階
TEL:03-3543-5855 FAX:03-3544-6581 e-mail:info@wab.ne.jp
【アドベリフィケーション提供5社のご紹介(50音順)】
・Integral Ad Science Japan株式会社について
Integral Ad Science (インテグラル アド サイエンス、IAS) は、洗練されたテクノロジーで高品質な広告メディア環境の実現をサポートする、アドベリフィケーションのグローバルリーダーです。IASは、広告主とパブリッシャーの皆様の広告予算を広告不正やブランド棄損のリスクから守ると同時に、消費者のアテンションを獲得し、ビジネスのゴールを達成するために必要なインサイトとテクノロジーを提供しています。
IASは2009年に創業、米国ニューヨークに本社を構え、13か国・18都市で事業を展開しており、世界トップレベルのソフトウェア企業とともにVista Equity Partnersのポートフォリオに名を連ねています。
・株式会社Spider Labsについて
Spider Labs(スパイダーラボズ)は、日本発のサイバーセキュリティカンパニーです。メインサービスのアドフラウド対策ツール「Spider AF(スパイダーエーエフ)」は、デジタル広告業界への信頼を高める世界最高水準の認証機関「Trustworthy Accountability Group(TAG)」の不正防止部門から日本及びAPACで初めて認証を取得しており、より信頼性の高い世界最高水準のアドフラウド対策を提供しております。「Building a Safer and Happier future with Automation」というビジョンの元、様々なWow!を皆様に提供してまいります。お楽しみに!
URL:https://spider-labs.com/
・DoubleVerify Japan株式会社について
DoubleVerifyは、2008年以来、世界中の多くのメジャーブランドのためにデジタルメディアの品質を認証し、メディア投資のROIを高めるお手伝いをしています。DoubleVerifyの目的は、広告主のデジタルメディア投資に透明性と信頼性を担保し、マーケティングパフォーマンスの新基準を推進することです。DoubleVerifyのユニークな指標であるAuthentic Impressionは、広告インプレッションが、フラウドフリー、ブランドセーフ、ビューアブル、in-geo(ターゲット地域内)の全てを満たしていることを認証します。この指標はMRCが認証する唯一の統合指標として多くのグローバルブランドからメディア品質のKPIとして採用されています。
・Oracle Data Cloud(日本オラクル株式会社)について
マーケティング担当者がデータを利用し、消費者の関心を収集し、キャンペーンの成果を上げることを支援します。オーディエンス、コンテキスト、広告効果検証にわたるこれらのソリューションは、世界の上位広告事業者200社中199社に採用され、有力メディア・プラットフォーム各種にわたり、世界100カ国以上で利用されています。オーディエンス・プランニングから入札前のブランド・セーフティ、コンテキストに応じた関連性、ビューアビリティの検証、不正防止、ROI測定に至るマーケティングのあらゆる段階で求められるデータとツールをマーケティング担当者に提供しています。
URL www.oracle.com/jp/applications/customer-experience/data-cloud/
・モメンタム株式会社について
モメンタムは、日本語に特化した言語解析技術と独自データを活用したアドフラウド検知技術を基盤に日本のデジタル広告業界の健全化への取り組みを牽引するアドベリフィケーションソリューションカンパニーです。国内の広告代理店、広告プラットフォームにおいて幅広く弊社ソリューションを活用頂いており、代理店向けのAgency Certification Program(ACP)、広告プラットフォーム向けのPlatform Certification Program(PCP)という認定制度にも数多くの日本を代表する企業様に加盟頂いております。
「無価値な広告をゼロにする」という弊社のミッションの実現を通して健全なデジタル広告市場の発展に貢献します。
【今後の活動予定】
7月6日15時~16時「アドベリフィケーション、ビフォーアフター ~やってみたらこうなった~」
アドベリフィケーションの取り組みは、具体的に何をどこから始めたらよいのか、そもそもやることによりどの様な改善・メリットがあるのか、実際に始めるときに何を決めておく必要があるのか、などまだまだ見えていないこともあります。今回は実際のデータを元にしながら、始める前、実施最中、実施後に何を意識すべきかなどを、具体的にご報告していきます。
参加申込:https://www.wab.ne.jp/wab_sites/general-event/view/3188
7月下旬 「複雑なデジタル広告、発注する側として最低限知っておくべきこと ~ネット広告の仕組み~」
とても複雑になったデジタル広告、だからこそ専門のパートナーに運用を依頼することも、とても多いかと思います。だからといって、すべてをパートナーに依頼していては、知見の蓄積もありませんし、新しい可能性を見つけることもできません。また、なにか起きた時に世間の目は発注した会社に向くことも忘れてはいけません。これからアドベリフィケーションに取り組む企業の皆様に向けて、発注者としての責任、絶対に知っておくべき仕組みを、デジタル広告の歴史からわかりやすく紐解いていきます。もちろん、既に取り組んでいる企業の皆様にも必聴です。
8月~10月「アドベリフィケーションツール提供主要5社の何をどうしたら何ができるのか」
今回、主要5社と記載しているものの、5社それぞれの特徴、強みや使い方、もちろんそれに応じた投資額も異なります。広告主にとって、各社それぞれ優先順位も異なりますし、どこまでの対策をするのかも異なるハズです。また、イマに応じた対応でいいのか、将来を見据えた対応までするのか。限られた投資の配分、事前に考える材料が必要かと思います。そんな時、どんなツールを導入すればいいのか、5社の皆様から、それぞれ適した使い方を事例交えお話いただきます。