Digital Marketing Institute | デジタルマーケティング研究機構

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「マーケティングオートメーション最新機能をオラクル、IBM、セールスフォース、マルケト、ブレインパッドの5社が語った」2015年8月25日開催 月例セミナー 第1部(2) イベント報告

  • 掲載日:2015年11月9日(月)

海外の大手マーケティングオートメーションが続々と日本市場に参入し、マーケティングに新たな潮流が生まれている。一方、ツールを導入したからといって、マーケティングが自動化できるわけではない。実際に何ができるのか、各社製品の違いはなにか、マーケティングツールを提供する日本オラクル、日本アイ・ビー・エム、セールスフォース・ドットコム、マルケト、ブレインパッドの5社が最新機能や活用例を語った。

Marketo Marketing Automation

Marketo Marketing Automation

株式会社マルケト
シニアビジネスコンサルタント
丸井 達郎氏

2014年6月に日本法人を立ち上げたマルケトの「Marketo Marketing Automation」は、B2BやB2Cを問わず国内130社以上で導入されている。

丸井氏は、マーケティングでは、「パーソナライゼーション」「チャネルを横断したコミュニケーション」「購買」まで統合して実施することが重要だと話す。一方、丸井氏は自身の経験として、マルチチャネルに対応した顧客コミュニケーションを実施しようとすると、エンゲージメントを得るための手段が、手作業によるわずか数パターンのメール配信にとどまり、営業は個々に任せてしまうようなケースが多いと指摘する。セグメンテーションを増やせば増やすほど、作業量は膨大となり、結果的にマーケッターの首を絞めてしまうというのだ。

購買までの施策として、顧客の興味関心に応じたパーソナライズを行い、しっかりとしたナーチャリングを行って営業につなげれば、ROIが向上することは容易に想像できると丸井氏は話す。そのためにはマルチチャネルへの対応、パーソナライズ、統合されたマーケティング、統合されたデータ分析と効果測定、施策スピードの向上など、高度な最適化が必要になる。だからこそ、こうした業務上の課題を解決するマーケティングオートメーションという考え方が登場してきたという。

ROI向上のための業務上の課題を解決するのがマーケティングオートメーションツール

「マルケトは、マーケティングオートメーションの専業メーカー」だと話す丸井氏は、マーケティングオートメーションを中心に、より幅広いチャネルをカバーするため、パートナーとエコシステムを構築していることを示す。また、顧客の属性情報や行動履歴をFacebook、Google、LinkedInの広告配信サービスのターゲティングと連携させることで、ターゲットを絞り込んだ広告を配信することができる「Marketo Ad Bridge」などの新機能に対しても、幅広いチャネルを提供していることも示された。

マルケトの最大の特長は「操作のしやすさ」と「使いやすさ」。マーケッターは考えたことをすぐに施策として実行でき、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、さまざまなセグメンテーションでパーソナライズされたメッセージが届けられるようになっている。

Marketoの機能概要

また、CRMとの連携も可能で、何をきっかけに接点が生まれ、どんなアクティビティを通じて購買に至ったかなど、マーケティングからセールスまでのファネルを統合的に分析して効果測定することもできる。

Probance One

Probance One

株式会社ブレインパッド
ソリューション本部 副本部長
若尾 和広氏

「ブレインパッドは、データ分析を本業とし、CRMや分析関連ツールのSIやマーケティングプラットフォームの提供を行っている」と説明する若尾氏は、マーケティングオートメーションツール導入の課題から話を始める。

ブレインパッドは、2013年からマーケティングオートメーションツールとして、フランスProbance社の「Probance Hyper Marketing」を提供しており、国内では総IDが3,000万以上、キャンペーン送付数は1億6,000万に上るという。

Probance Hyper Marketing

若尾氏は、これまでの導入やサポートを通じて感じたマーケティングオートメーションツールの課題として、多機能かつ領域が多岐にわたり、複数の部門で高度に扱わなければならないことを挙げる。

まず、データ統合のために、基幹システムなど複数のソースからデータ収集するため、部門間の連携やデータ連携に時間や費用がかかるため費用対効果の算定が難しい。加えて、多機能であるために使いこなすことができないケースがある。

また、多様なマーケティングシナリオを作成できるが、データ分析からシナリオ作成までのハードルが高く、プロモーション施策が自動化されたとしても、セグメントごとのメールやランディングページなどコンテンツ作成が必要なくなるわけではない。

マーケティングオートメーションツールを普及させるには、導入が容易で運用負荷の少ないツールが必要なる。そのようにして生まれたのが、Probance Hyper Marketingをベースに、Probance社と共同開発した「Probance One」だ。

Probance Oneは、データソース以外のすべての機能をワンパッケージに収めた。データソースの設計は、EC用に特化させることで最低限のデータソースで効果の高いプロモーションが行えるようにしている。

マーケティングに必要な機能をワンパッケージで提供する


最低限のデータソースで運用できるようにECに特化して設計した

また、ベストプラクティスである8つのシナリオをプリセットし、Probance社独自の機械学習エンジンによるパーソナライズレコメンデーション機能を搭載するのも特徴だ。さらに一覧性の高いシンプルなユーザーインターフェースを実装した。スモールスタートが可能な価格体系とし、SaaSサービスとして初期費用0円、月額8万3,000円から利用できる。

2015年8月25日開催 月例セミナー第1部(1)

2015年8月25日開催 月例セミナー第2部

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