2013年 WAB宣言
「デジタル・マーケティングでビジネスを成功させるのは宣伝部長です」
近年、Web広告研究会では、デジタル・マーケティングの研究と推進に傾注してきました。その理由は、日本の広告予算のうち、インターネットの比率 が高くなってきたため、また、お客様のインターネットに接続されるPCや携帯電話など、インフラの普及が進んだためです。そして2013年は「タブレット の普及」「広告売買の電子化、自動化」など、さらに大きな変化を控え、私たち自身も変革のスピードを上げなければなりません。
昨年から種類が増えているタブレットですが、普及もさらに進むと考えています。現在タブレットは電子新聞や電子雑誌の延長の媒体と考えられていま す。しかし、米国のデータでは、タブレットの普及は、PCのインターネット接触時間を減少させており、これは、今までのPCを中心としたコンテンツ作りに 大きな影響を及ぼしてきています。
「広告売買の電子化、自動化」について、もちろん、すべての広告の売買が電子化、自動化されるわけではありませんが、昨年から普及が始まった第3者 配信、Real Time Biddingは、今後もより広く普及していくでしょうし、また米国では検索キーワード広告の自動購買なども始まっています。また、タブレットの普及によ り、新聞や雑誌の電子版の広告の電子売買はすでに始まっており、この影響は他の媒体にも及ぶと想像されます。
そこで今年、2013年Web広告研究会では、「デジタル活用マーケティングへのより一層のShift」を、加速するため「デジタル・マーケティン グでビジネスを成功させるのは宣伝部長です」を宣言します。単に、一部門でWebサイトや、モバイル・サイトを作成・運用するという時期から、各企業、組 織のマーケティング戦略上、デジタルをどのように全体に組み込み・活用すべきか、本格的に着手する時期にならなければいけないと考えています。今年、企 業・組織にとって重要なことは、広告・広報活動においてどこまでIT化するかの検討。また、それに必要な人材の育成・確保についての計画の策定と実行で す。
今後、ますますデジタルコミュニケーションはInformation Communication Technologyの浸透により、進化するでしょう。今までの、パッチワーク的な対応でなく、中期・長期の企業・組織の事業計画に合わせた実行が今こそ必要です。
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